CLF-C02 · LESSON 4
請求、料金、サポート12% · 3項目
AWS の料金モデル、請求・予算・コスト管理のリソース、技術リソースとサポートのプランを学びます。
4.1AWS の料金モデルを比較する
4.1 Compare AWS pricing models.
概念
EC2 の購入オプションには、オンデマンド(使った分だけ、契約なし)、Savings Plans(1 年・3 年の利用金額を約束して割引)、リザーブドインスタンス(1 年・3 年の容量の予約で割引)、スポットインスタンス(空き容量を最大 90% 割引、中断されうる)、Dedicated Hosts(物理サーバーを専有、ライセンスの持ち込み)があります。データ転送は、AWS への受信は基本無料、外への送信は有料です。
仕組み・手順
- ワークロードが常時稼働か、一時的か、中断してもよいかを確認する
- 予測できない短期の利用はオンデマンド
- 安定した長期の利用は Savings Plans かリザーブドインスタンス
- 中断しても再実行できるバッチ処理はスポット
業務での例
常時動く基幹の Web サーバーは Compute Savings Plans、夜間の画像処理のバッチはスポットインスタンス、検証用の一時的なサーバーはオンデマンドで使う。
紛らわしい点・試験の注意
- スポットは中断されうるので、止められない処理には向かない
- Compute Savings Plans はインスタンスファミリーやリージョンを変えても割引が適用される
- ソフトウェアのライセンスがソケット・コア単位なら Dedicated Hosts
ミニクイズ
Q1. Savings Plans の説明として最も適切なものはどれか。
- 使わなかった月の料金が、翌月に自動で繰り越される
- AWS の空きキャパシティを利用し、AWS の都合で中断される可能性がある代わりに大幅に安くなる
- 物理サーバーを専有し、他の利用者とハードウェアを共有しない
- 1年または3年の一定の利用金額(1時間あたり)を約束することで、割引料金が適用される
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正解:D 1年または3年の一定の利用金額(1時間あたり)を約束することで、割引料金が適用される
Savings Plans は1時間あたりの利用金額($/時)を1年または3年約束して割引を受ける柔軟な料金モデル。中断されるのはスポットインスタンス。
Q2. Web サービスを EC2 で公開し、利用者のダウンロードが増えている。データ転送料金の説明として最も適切なものはどれか。
- 同じリージョン内なら、AZ をまたぐ転送にも料金はかからない
- リージョン間の転送は、インターネットへの送信より高い
- インターネットからの受信は原則無料、インターネットへの送信は有料
- CloudFront を使うと、利用者への配信の料金はかからない
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正解:C インターネットからの受信は原則無料、インターネットへの送信は有料
一般にインバウンド(受信)は無料、インターネットへのアウトバウンド(送信)やリージョン間の転送は有料。同一リージョン内でも AZ 間の転送などは料金がかかる場合がある。 【他の選択肢】同じリージョンでも AZ 間の転送に料金がかかることがある。リージョン間とインターネットへの単価の大小は一律ではない。CloudFront からの配信は有料(オリジンから CloudFront への転送は無料になる場合がある)。
参考リンク
4.2請求・予算・コスト管理のリソースを理解する
4.2 Understand resources for billing, budget, and cost management.
概念
AWS Pricing Calculator は利用前の見積もり、AWS Cost Explorer は過去と予測のコストの分析、AWS Budgets は予算の設定とアラート、AWS Cost and Usage Report(CUR)は最も詳細な利用データ、コスト配分タグはコストの部門別の集計に使います。AWS Organizations の一括請求(コンソリデーティッドビリング)で、複数アカウントの請求をまとめ、ボリューム割引を共有できます。
仕組み・手順
- 利用前に Pricing Calculator で見積もる
- コスト配分タグ(部署・プロジェクト)をリソースに付けて有効化する
- AWS Budgets で月の予算と、超過しそうなときのアラートを設定する
- Cost Explorer で傾向を分析し、無駄を見つける
業務での例
部署ごとに cost-center タグを付けて Cost Explorer で集計し、開発部の予算の 80% を超えたら Budgets からメールで通知する。
紛らわしい点・試験の注意
- Budgets は「通知(と一部のアクション)」、Cost Explorer は「分析」、Pricing Calculator は「事前の見積もり」
- 一括請求は複数アカウントの利用量を合算するのでボリューム割引が効きやすい
- タグはコスト配分タグとして有効化しないと請求に反映されない
ミニクイズ
Q1. AWS Organizations の組織でリザーブドインスタンスや Savings Plans の割引が共有される仕組みについて、最も適切な説明はどれか。
- 組織内の全アカウントで同じ数の RI を購入しないと、割引は適用されない
- 割引は購入したアカウントの利用にしか適用されず、共有する方法はない
- 一括請求を使うと、RI の割引率が自動的に2倍になる
- 一括請求の組織内では、購入したアカウント以外の利用にも割引が適用されうる(共有を無効にすることもできる)
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正解:D 一括請求の組織内では、購入したアカウント以外の利用にも割引が適用されうる(共有を無効にすることもできる)
一括請求の組織では、RI や Savings Plans の割引を組織内のアカウント間で共有できる(管理アカウントで共有を無効化することも可能)。
Q2. 部門ごとの AWS の費用を分けて把握したい。最も適切な方法はどれか。
- リソースに部門を表すタグを付け、コスト配分タグとして有効化して集計する
- すべての部門でリソースを共有し、費用は均等に割る
- 請求書を印刷し、担当者が推測で部門ごとに按分する
- 部門ごとに異なるリージョンを使い分け、リージョン別の請求額をそのまま部門費とする
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正解:A リソースに部門を表すタグを付け、コスト配分タグとして有効化して集計する
タグを付けてコスト配分タグとして有効化すると、Cost Explorer やレポートで部門別に費用を集計できる。
参考リンク
4.3AWS の技術リソースとサポートのオプションを理解する
4.3 Identify AWS technical resources and AWS Support options.
概念
AWS サポートのプランは、全利用者に付帯する Basic(カスタマーサービス、ドキュメント、re:Post、Trusted Advisor の主要チェック、AWS Health)に加え、有料の Business Support+(本番ワークロード向けの最低推奨プラン)、Enterprise Support(ビジネスクリティカルなワークロード向け)、Unified Operations(ミッションクリティカルなワークロード向け)です(2026 年 10 月時点の公式比較ページ)。有料プランでは 24 時間の電話・チャット等のサポートと Trusted Advisor の全チェックが使え、上位のプランほど重大障害時の応答時間が短く、Enterprise Support 以上で指定のテクニカルアカウントマネージャー(TAM)が付きます。そのほか、AWS re:Post(Q&A)、AWS ナレッジセンター、AWS Prescriptive Guidance、AWS Marketplace(他社のソフトウェアの購入)、AWS パートナーネットワーク、AWS Health Dashboard(障害の情報)があります。
仕組み・手順
- 本番のシステムの重要度と、必要な応答時間を確認する
- 要件に合うサポートのプランを選ぶ
- 一般的な疑問は re:Post やナレッジセンターで調べる
- AWS 側の障害の影響は AWS Health Dashboard で確認する
業務での例
本番のシステムが止まったときに 1 時間以内の応答が必要なため、ビジネスサポートを契約し、AWS Health Dashboard で AWS 側の障害の有無を確認する手順を決める。
紛らわしい点・試験の注意
- 指定の TAM が付くのは Enterprise Support 以上(Business Support+ には付かない)
- ベーシックでも Trusted Advisor の一部のチェックと Health Dashboard は使える
- AWS Marketplace は他社の製品の購入、パートナーネットワークは支援企業を探す場所
ミニクイズ
Q1. AWS Trusted Advisor のチェックのうち、すべてのチェックを利用するための条件として最も適切なものはどれか。
- AWS Marketplace で Trusted Advisor を購入する
- Basic サポートのまま、追加の設定をせずに利用する
- 有料のサポートプラン(Business Support+ 以上)に加入している
- AWS Organizations で組織を作成している
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正解:C 有料のサポートプラン(Business Support+ 以上)に加入している
Basic サポートでは主要なチェックのみで、すべてのチェックは有料のサポートプラン(Business Support+ 以上)で利用できる。
Q2. 社内で使うセキュリティ製品を、ベンダーと個別に契約せずに導入し、料金を AWS の請求にまとめたい。最も適したものはどれか。
- AWS Marketplace
- AWS Partner Network のパートナー検索
- AWS Service Catalog
- AWS Pricing Calculator
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正解:A AWS Marketplace
Marketplace では ISV などのソフトウェアを購入・導入でき、請求は AWS の請求書に統合される。見積は Pricing Calculator。 【他の選択肢】パートナーの検索は導入支援の相手を探すもの。Pricing Calculator は見積もり。Service Catalog は社内で承認した製品の配布で、購入の場ではない。
参考リンク
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