SAP-C03 · LESSON 3
コストを最適化したアーキテクチャ設計15% · 4項目
安定利用と変動利用を分け、購入契約・自動スケール・保存階層を選びます。ネットワークは NAT とエンドポイント、リージョン間転送の費用も比較します。AI はトークンと遅延、品質を測り、バッチや権限を守るキャッシュの効果を評価し、部門別に利用量を配賦します。
3.1利用量と制約から費用を最適化する
利用量と制約から費用を最適化する
概念
安定利用と変動利用を分け、購入契約・自動スケール・保存階層を選びます。ネットワークは NAT とエンドポイント、リージョン間転送の費用も比較します。AI はトークンと遅延、品質を測り、バッチや権限を守るキャッシュの効果を評価し、部門別に利用量を配賦します。
仕組み・手順
- 要件と成功条件を先に書き出す。
- 検証環境で操作し、成功・失敗の証跡を残す。
- 結果を確認してから、下の分野別練習で判断を確かめる。
業務での例
性能目標を固定し、改善前後の利用量と月額見積を比較する。
紛らわしい点・試験の注意
- 模試の正答率は公式スコアに換算できません。実環境の仕様も公式資料で確認してください。
ミニクイズ
Q1. Cost Anomaly Detection が、あるアカウントのデータ転送の費用が急増したと通知した。次に行うべきこととして最も適切なものはどれか。
- 通知は誤検知と判断して、Cost Anomaly Detection の監視を今後は無効にしておくことにする
- 原因を確かめないまま、そのアカウントの EC2 と RDS をすべて停止して費用の増加を止める
- 翌月の請求書が届くのを待ってから、経理部と相談して原因を調べ始めることにしておく
- Cost Explorer でそのアカウントの使用タイプとリソースを絞り込み、増加の原因を特定する
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正解:D Cost Explorer でそのアカウントの使用タイプとリソースを絞り込み、増加の原因を特定する
まずどの使用タイプ・リソースで増えたかを特定する。設定ミス(レプリケーションのループや誤った公開など)が原因のこともある。
Q2. Savings Plans の説明として誤っているものはどれか。
- 約束した時間あたりの金額を超えた利用も、すべて割引後の価格で請求される
- Compute Savings Plans は、インスタンスファミリーやリージョンに関係なく、EC2・Fargate・Lambda の利用に適用される
- 約束した金額までの利用に、割引後の価格が適用される
- 1 年または 3 年の期間で、1 時間あたりの利用金額を約束する
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正解:A 約束した時間あたりの金額を超えた利用も、すべて割引後の価格で請求される
約束した金額を超えた分の利用は、通常のオンデマンドの料金で請求される。
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3.2コスト最適化と可視化の戦略を決定する
概念
組織全体のコストの可視化には、一括請求、コスト配分タグ(タグポリシーで標準化)、AWS Cost Categories(部門・製品などのルールでコストを分類)、Cost and Usage Report(CUR)と Athena・QuickSight の分析を使います。Savings Plans とリザーブドインスタンスの割引は組織内で共有され、AWS Budgets と Cost Anomaly Detection で予算超過や異常を検知します。
仕組み・手順
- タグの標準(cost-center・env など)を決め、タグポリシーで強制する
- Cost Categories で、アカウントやタグから部門別のコストを定義する
- CUR を S3 に出力し、Athena・QuickSight で分析する
- Savings Plans を管理アカウントで購入し、組織で共有する(必要なら共有を制限)
- Budgets と Cost Anomaly Detection で通知する
業務での例
事業部ごとの AWS の費用を毎月配賦するため、アカウントとタグのルールで Cost Categories を定義し、QuickSight のダッシュボードで各部長に共有する。
紛らわしい点・試験の注意
- タグは付ける前の費用には遡って適用されない
- Cost Categories は既存のデータにもルールを適用できる(タグとの違い)
- 割引の共有は請求の設定で無効にもできる
ミニクイズ
Q1. コストの見える化と管理の方法を選んでいる。アカウントとタグの組み合わせのルールで費用を事業部ごとにまとめ、毎月の社内配賦(チャージバック)に使いたい。最も適したものはどれか。
- AWS Cost Categories
- AWS Cost Anomaly Detection
- AWS Pricing Calculator
- AWS Budgets
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正解:A AWS Cost Categories
Cost Categories はアカウント・タグ・サービスなどのルールで費用を独自の分類にまとめ、Cost Explorer や請求データで使える。
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3.3コスト最適化の戦略を決定する
概念
新しいシステムでは、マネージド・サーバーレスのサービスの採用で運用費を下げ、購入オプション(Savings Plans・スポット)、ストレージのクラス、データ転送の少ない構成、適切なサイズの選択を設計の段階で組み込みます。コストの見積もりを要件ごとに比べ、トレードオフを説明できるようにします。
仕組み・手順
- 要件に必要な最小限の構成を決める
- マネージド・サーバーレスで運用の手間とアイドルの費用を減らす
- 安定する部分には Savings Plans、中断可能な処理にはスポットを使う
- データ転送の経路(NAT・リージョン間)を見直す
- タグと予算を最初から設定する
業務での例
月に数回しか使われない社内の申請システムを、EC2 の常時稼働から API Gateway・Lambda・DynamoDB のサーバーレスに設計して、費用を 9 割減らす。
紛らわしい点・試験の注意
- 最も安い構成が、要件(可用性・性能)を満たすとは限らない
- サーバーレスも大量のリクエストでは高くなりうる。損益分岐を確認
- ライセンスの費用(BYOL・ライセンス込み)も比べる
ミニクイズ
Q1. コンピューティングの購入オプションを選んでいる。EC2・Fargate・Lambda に毎月安定した費用がかかっている。今後インスタンスファミリーやリージョンを変える可能性がある。最も適したものはどれか。
- Compute Savings Plans
- オンデマンドインスタンス
- スポットインスタンス
- EC2 Instance Savings Plans
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正解:A Compute Savings Plans
Compute Savings Plans はインスタンスファミリー・リージョン・OS に関係なく、EC2・Fargate・Lambda の利用に割引が適用される。
Q2. コストの見える化と管理の方法を選んでいる。各部門の今月の費用の予測が予算を超えそうになったら、部門長にメールで知らせたい。最も適したものはどれか。
- AWS Cost Categories
- AWS Cost Anomaly Detection
- AWS Pricing Calculator
- AWS Budgets
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正解:D AWS Budgets
AWS Budgets は実績または予測が予算の閾値を超えたときに通知し、アクションで権限の制限などを自動化することもできる。
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3.4コスト最適化の機会を特定する
概念
既存の環境のコスト削減の機会は、Compute Optimizer(EC2・EBS・Lambda のライトサイジング)、S3 Storage Lens(ストレージの利用状況とライフサイクルの推奨)、Cost Explorer の Savings Plans の推奨、Trusted Advisor(アイドル状態のリソース)で見つけます。未使用の Elastic IP・EBS・スナップショット・古い世代のインスタンスも対象です。
仕組み・手順
- Cost Explorer でコストの大きいサービスとアカウントを特定する
- Compute Optimizer の推奨でサイズを下げる
- Storage Lens で、ライフサイクルが未設定のバケットを見つける
- Savings Plans の推奨と利用率を確認して購入する
- 未使用のリソースを定期的に削除する仕組みを作る
業務での例
Storage Lens で、不完全なマルチパートアップロードが 50 TB 残っているバケットを見つけ、ライフサイクルルールで削除して月の費用を下げる。
紛らわしい点・試験の注意
- Savings Plans を買いすぎると、使わない分も支払う
- 古い世代のインスタンスから新しい世代(Graviton など)に変えると安くなることが多い
- 削除の前に所有者とバックアップを確認する
ミニクイズ
Q1. 組織全体の S3 の使い方を見直したい。どのバケットでライフサイクルが設定されておらず、未完了のマルチパートアップロードが溜まっているかを横断的に知りたい。最も適切な方法はどれか。
- 各アカウントの担当者に、すべてのバケットのオブジェクト一覧を毎月 CSV で出力して送ってもらう
- S3 Storage Lens を組織全体で有効にし、ダッシュボードでバケットごとの指標と推奨事項を確認する
- S3 のアクセスログを全バケットで有効にして、ログの量が多いバケットから順に削除していく
- すべてのバケットを1つのアカウントに集約し、ストレージクラスをまとめて Standard に揃えておく
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正解:B S3 Storage Lens を組織全体で有効にし、ダッシュボードでバケットごとの指標と推奨事項を確認する
S3 Storage Lens は組織全体のストレージの使用状況とアクティビティを集計し、コストやデータ保護の改善点を示す。
Q2. コンピューティングの購入オプションを選んでいる。東京リージョンで特定のインスタンスファミリーを3年間使い続けることが決まっており、できるだけ大きな割引を得たい。最も適したものはどれか。
- Compute Savings Plans
- オンデマンドインスタンス
- スポットインスタンス
- EC2 Instance Savings Plans
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正解:D EC2 Instance Savings Plans
EC2 Instance Savings Plans はリージョンとファミリーを固定する代わりに、Compute Savings Plans より大きな割引を受けられる(サイズや OS は変更できる)。
参考リンク
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