SAP-C03 · LESSON 5
運用上の優秀性と自動化20% · 3項目
IaC の差分とドリフトを確認し、スキャン済み成果物を承認付きで昇格します。AI の変更は HTTP 成功だけでなく品質・安全性の評価も通します。SLO とユーザー体験を監視し、自動修復は対象・回数・時間を制限して、障害の拡大を防ぎます。
5.1変更と運用を制御して自動化する
変更と運用を制御して自動化する
概念
IaC の差分とドリフトを確認し、スキャン済み成果物を承認付きで昇格します。AI の変更は HTTP 成功だけでなく品質・安全性の評価も通します。SLO とユーザー体験を監視し、自動修復は対象・回数・時間を制限して、障害の拡大を防ぎます。
仕組み・手順
- 要件と成功条件を先に書き出す。
- 検証環境で操作し、成功・失敗の証跡を残す。
- 結果を確認してから、下の分野別練習で判断を確かめる。
業務での例
段階配信の停止条件とロールバックを試し、担当者が追える証跡を残す。
紛らわしい点・試験の注意
- 模試の正答率は公式スコアに換算できません。実環境の仕様も公式資料で確認してください。
ミニクイズ
Q1. ECS のサービスを CodeDeploy でブルー/グリーンデプロイしている。新しい版でエラーが増えたら、人手を介さずに旧版へ戻したい。最も適切な方法はどれか。
- ブルー/グリーンをやめて一括デプロイに切り替え、エラーが出たら修正版をすぐにリリースし直す
- エラーが出てもリトライで吸収されるよう、クライアント側の再試行の回数を大きく増やしておく
- デプロイ後に担当者がログを1時間ごとに確認し、エラーが多ければ旧版のタスク定義で再デプロイする
- デプロイグループに CloudWatch のアラームを関連付け、アラーム時の自動ロールバックを有効にする
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正解:D デプロイグループに CloudWatch のアラームを関連付け、アラーム時の自動ロールバックを有効にする
CodeDeploy はデプロイ中や待機時間中にアラームが発生すると、自動でロールバックして通信を元のタスクセットに戻せる。
Q2. 本番の設定がコンソールでの手作業で変更され、検証環境と食い違って障害の原因になった。最も適切な改善策はどれか。
- AWS Config で設定の変更を記録し、変更があったら担当者に知らせる
- CloudTrail で変更の操作を記録し、変更した担当者を特定する
- CloudFormation で構成をコード化して変更し、ドリフト検出で手作業の変更を見つける
- 本番の変更をコンソールで行う前に、変更の申請を承認する手順を作る
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正解:C CloudFormation で構成をコード化して変更し、ドリフト検出で手作業の変更を見つける
構成をコードで管理し、変更はレビューされたテンプレートで行う。CloudFormation のドリフト検出で、テンプレートと実際の構成の差分を見つけられる。 【他の選択肢】Config や CloudTrail の記録は変更を見つけるが、検証環境と同じ構成に保たない。承認の手順だけでは手作業の変更の食い違いは残る。
参考リンク
5.2ビジネス要件を満たすデプロイ戦略を設計する
概念
デプロイ戦略には、インプレース・ローリング・ブルー/グリーン・カナリア・線形があります。ダウンタイムをなくし素早く切り戻すにはブルー/グリーン(Route 53・ALB の重み付け・CodeDeploy)、影響を限定して検証するにはカナリアを使います。複数のアカウント・リージョンに同じ基盤を展開するには CloudFormation StackSets、アプリのパイプラインは CodePipeline を使います。
仕組み・手順
- ダウンタイムの許容と切り戻しの速さの要件を確認する
- 要件に合うデプロイの方式を選ぶ
- インフラは IaC で定義し、StackSets で組織の全アカウントに展開する
- CodeDeploy・Lambda のエイリアス・ECS のブルー/グリーンで段階的に切り替える
- CloudWatch のアラームで異常を検知したら自動でロールバックする
業務での例
決済の API の新版を、Lambda のエイリアスで 10% のカナリアにして 10 分間エラー率を監視し、問題がなければ全面的に切り替える。
紛らわしい点・試験の注意
- ブルー/グリーンは一時的に 2 倍のリソースが必要
- DB のスキーマ変更はブルー/グリーンでも後方互換にする必要がある
- StackSets はサービスマネージドの権限で、新しいアカウントへ自動展開できる
ミニクイズ
Q1. 新しいバージョンのリリース方式を選んでいる。問題があれば数分で旧バージョンに戻せることが最優先で、切り替えの間だけ2つの環境分の費用がかかってもよい。最も適したものはどれか。
- 一括(all-at-once)デプロイ
- カナリアデプロイ
- ブルー/グリーンデプロイ
- ローリングデプロイ
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正解:C ブルー/グリーンデプロイ
ブルー/グリーンは新しい環境(グリーン)を別に用意して通信を切り替える。問題があれば通信を旧環境(ブルー)に戻すだけでよい。
Q2. インフラのコード化と展開の方法を選んでいる。同じ IAM ロールと Config ルールを、ある OU の全アカウント・全リージョンに展開し、今後追加されるアカウントにも自動で適用したい。最も適したものはどれか。
- CloudFormation の変更セット
- CloudFormation StackSets
- AWS CDK
- AWS Service Catalog
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正解:B CloudFormation StackSets
StackSets は1つのテンプレートから複数のアカウント・リージョンにスタックを作成・更新できる。サービスマネージドの権限では OU に追加されたアカウントにも自動で展開できる。
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5.3運用上の優秀性を高める戦略を作成する
概念
運用の改善の中心は自動化と可観測性です。Systems Manager Automation のランブックで定型の作業(再起動・パッチ・AMI の作成)を自動化し、CloudWatch(メトリック・ログ・アラーム・Synthetics)と X-Ray(分散トレース)で状態を可視化します。インシデントは EventBridge で検知し、Incident Manager などで対応を標準化します。
仕組み・手順
- 手作業の運用の手順を洗い出し、ランブックとして自動化する
- CloudWatch のダッシュボードとアラームで重要な指標を監視する
- X-Ray で遅いサービスや依存関係を特定する
- EventBridge のルールで、イベントから自動の対応を起動する
- 事後のレビューで再発を防ぐ
業務での例
ディスクの使用率が 90% を超えたら、EventBridge から Systems Manager Automation で古いログを削除し、Slack に結果を通知する。
紛らわしい点・試験の注意
- 自動化は手順書(ランブック)として版管理し、テストする
- ログとメトリックだけでは、マイクロサービスのどこが遅いかは分かりにくい(トレースが必要)
- 変更の管理(Change Manager)も運用の範囲
ミニクイズ
Q1. AWS X-Ray の説明として誤っているものはどれか。
- Lambda や API Gateway などと連携してトレースを有効にできる
- サンプリングのルールで、記録するリクエストの割合を調整できる
- リクエストが複数のサービスをまたいで流れる様子と各区間の遅延を、サービスマップで表示できる
- アプリのコードの変更や SDK・エージェントの導入をしなくても、すべての通信の中身を自動で記録する
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正解:D アプリのコードの変更や SDK・エージェントの導入をしなくても、すべての通信の中身を自動で記録する
X-Ray を使うには SDK による計装や、ADOT・X-Ray デーモンなどの導入、サービス側でのトレースの有効化が必要。記録するのはトレースの情報で、通信の中身をすべて記録するものではない。
Q2. 利用の増加が続く既存システムで、来年までにサービスクォータの上限に当たる恐れがある。最も適切な対策はどれか。
- 上限に当たってエラーが出てから、AWS サポートに問い合わせて対応を相談することにする
- 利用者の数を今の水準で止めて、新しい部署にはシステムを使わせないようにしておく
- Service Quotas の使用率を CloudWatch で監視し、上限に近づく前に引き上げを申請する
- クォータは利用量に合わせて自動で増えるので、特に監視や準備をする必要はない
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正解:C Service Quotas の使用率を CloudWatch で監視し、上限に近づく前に引き上げを申請する
利用の傾向を見て、クォータに達する前に引き上げる。Service Quotas の使用率のメトリクスにアラームを設定できるものもある。
参考リンク
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