AB-620 · LESSON 1

エージェントソリューションの計画と構成30–35% · 3項目

Copilot Studio のエージェントの計画、エージェントフローの作成と監視、トピックの構成を学びます。

1.1エージェントのソリューションを計画する

Plan an agent solution

概念

エージェントを作る前に、目的・利用者・チャネル・ナレッジ・必要な操作(ツール)・認証・ガバナンスを決めます。Copilot Studio では、Microsoft 365 Copilot を拡張する宣言型エージェントと、Teams・Web などに公開するカスタムエージェントを作れます。生成オーケストレーションでは、モデルが指示・ナレッジ・ツール・トピックから使うものを選びます。

仕組み・手順

  1. 解決する業務の課題と成功の指標(解決率・削減時間)を決める
  2. 利用者とチャネル(Teams・Web サイト・Microsoft 365 Copilot)を決める
  3. ナレッジ(SharePoint・Web・Dataverse など)と必要なツール(コネクタ・フロー・API)を洗い出す
  4. 認証(Microsoft Entra ID によるユーザー認証など)とデータの権限を決める
  5. 環境(開発・テスト・本番)と DLP ポリシーを確認する

業務での例

人事の問い合わせエージェントを、Teams で社員が使い、SharePoint の規程をナレッジに、休暇の残日数は人事システムのコネクタで取得し、認証は Entra ID にする計画にする。

紛らわしい点・試験の注意

ミニクイズ

Q1. 社外の顧客向け FAQ エージェントと、社内の経費問い合わせエージェントを同時に計画している。最初に切り分けるべき論点として最も適切なものはどれか。

  1. 利用者が社内か社外かに応じた認証方式・公開チャネル・ナレッジの範囲
  2. 社外向けを先に公開し、社内向けは同じトピック構成を後から複製する方針
  3. 両エージェントの会話ログを1つの Dataverse テーブルにまとめる保存設計
  4. 両エージェントで共通に使う生成モデルと、コンテンツモデレーションの強さ
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正解:A 利用者が社内か社外かに応じた認証方式・公開チャネル・ナレッジの範囲

対象者が内部か外部かで、認証・チャネル・参照してよい情報が根本的に変わる。見た目や文字数は後で調整できる。 【他の選択肢】モデルやモデレーションの設定は後から調整でき、最初の論点ではない。トピックの複製やログの一本化は、社内外で認証・公開範囲が異なる点を無視している。

Q2. エージェントが SharePoint の文書を参照する際、利用者が閲覧権限を持たない文書の内容を回答に含めないようにしたい。適切な方針はどれか。

  1. 利用者の認証を構成し、利用者本人の権限でナレッジにアクセスさせる
  2. 作成者の接続で SharePoint にアクセスし、回答時に機密度ラベルを表示する
  3. サービス アカウントの接続を共有し、閲覧ログを定期的に監査する
  4. 認証なしで公開し、機密文書のライブラリだけをナレッジから除外する
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正解:A 利用者の認証を構成し、利用者本人の権限でナレッジにアクセスさせる

本人の権限で参照させれば、権限外の文書は回答に使われない。作成者権限での一括参照は情報漏えいの原因になる。 【他の選択肢】作成者やサービス アカウントの権限で検索すると、利用者が見られない文書まで回答に含まれる。除外や事後監査では利用者ごとの権限を反映できない。

参考リンク

1.2Copilot Studio でエージェントフローを作成・監視する

Create and monitor agent flows in Copilot Studio

概念

エージェントフローは、Copilot Studio の中で作る決定的な自動化のワークフローです。トリガー(エージェントからの呼び出し・スケジュール・イベント)とアクション(コネクタ・条件・ループ・AI の処理・承認)を組み合わせ、毎回同じ手順で確実に行う作業に使います。実行の履歴で成功・失敗を確認します。

仕組み・手順

  1. 確実に同じ手順で行う処理(登録・承認・通知)を特定する
  2. 自然言語の説明またはデザイナーでフローを作る
  3. フローをエージェントのツールとして追加し、入力と出力を定義する
  4. 人の判断が必要な箇所に承認のアクションを入れる
  5. 実行の履歴で失敗を確認し、再試行や分岐のエラー処理を加える

業務での例

経費の申請エージェントが内容を確認した後、エージェントフローで経費システムに登録し、上長の承認を待ってから申請者に結果を通知する。

紛らわしい点・試験の注意

ミニクイズ

Q1. 経理の支払申請を処理するエージェントフローで、一定金額以上は部長の承認を必須にしたい。最も適切な設計はどれか。

  1. 金額のしきい値をグローバル変数に保持し、超えた場合は利用者に部長の承認を得たか質問する
  2. 全件を自動で処理し、一定金額以上の申請だけを月次で部長にまとめてメール報告する
  3. 指示に「一定金額以上は部長に確認したと見なしてよい」と書き、エージェントの判断で処理を続ける
  4. フローに承認(human-in-the-loop)ステップを置き、承認結果を受けてから後続処理を実行する
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正解:D フローに承認(human-in-the-loop)ステップを置き、承認結果を受けてから後続処理を実行する

承認を仕組みとしてフローに入れることで、承認なしに実行されない状態を担保できる。プロンプトの注意書きや事後確認では統制にならない。 【他の選択肢】指示文や自己申告の確認では承認を技術的に担保できない。事後のまとめ報告は「承認を必須」にする要件を満たさない。

Q2. トピックから既存のエージェントフローを呼び出し、受注番号を渡して出荷予定日を受け取りたい。必要な設定はどれか。

  1. フローを Dataverse のトリガーで起動し、結果を受注テーブルの列に書き戻す
  2. 受注番号を生成回答ノードに渡し、出荷予定日をナレッジから探して回答させる
  3. フローに入力(受注番号)と出力(出荷予定日)を定義し、トピックの変数と対応付ける
  4. フローの中からトピックのグローバル変数を直接更新し、出荷予定日の値を書き込んでおく
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正解:C フローに入力(受注番号)と出力(出荷予定日)を定義し、トピックの変数と対応付ける

トピックとフローの受け渡しは入力・出力パラメーターで行う。固定値や推測では正しい値を返せない。 【他の選択肢】フローからトピックの変数を直接書き換えることはできない。生成回答やテーブル経由では、フローの結果をトピックで確実に受け取れない。

参考リンク

1.3トピックを構成する

Configure topics

概念

トピックは特定の会話の流れを定義する部品です。トリガー(フレーズ、生成オーケストレーションではトピックの説明)と、メッセージ・質問・条件・変数・アクションのノードで構成します。システムトピック(会話の開始・エスカレーション・フォールバック・サインインなど)は既定の動作を担います。

仕組み・手順

  1. 本人確認や申込みなど、決まった流れが必要な会話をトピックにする
  2. トピックの説明(生成オーケストレーション)やトリガーのフレーズを設定する
  3. 質問ノードでエンティティを使って情報を集め、変数に保存する
  4. 条件で分岐し、必要に応じてフローやツールを呼び出す
  5. エスカレーション・フォールバックのシステムトピックを業務に合わせて調整する

業務での例

会員証の再発行のトピックで、会員番号(正規表現のエンティティ)と生年月日を質問して変数に保存し、本人確認のフローを呼んでから手続きを案内する。

紛らわしい点・試験の注意

ミニクイズ

Q1. 営業担当が見積の明細を表形式で確認し、そのまま「承認依頼」ボタンを押せる応答にしたい。適切な手段はどれか。

  1. 明細を Markdown の表で表示し、提案された選択肢で承認を受ける
  2. アダプティブカードで明細とボタンを構造化して表示する
  3. 明細を生成回答ノードで要約し、最後に承認するか質問する
  4. 明細を Excel ファイルで添付し、承認はフローのメールで行う
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正解:B アダプティブカードで明細とボタンを構造化して表示する

アダプティブカードは表・入力・ボタンなど構造化された応答に向く。 【他の選択肢】Markdown の表と提案された選択肢は表示できるチャネルが限られ、明細とボタンを一体にできない。要約やファイル添付では「そのまま押せる」応答にならない。

Q2. 利用者の部署名を会話の冒頭で取得し、その後の複数のトピックで参照したい。どの変数を使うべきか。

  1. 環境変数
  2. システム変数
  3. トピック変数
  4. グローバル変数
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正解:D グローバル変数

トピック変数はそのトピック内に限られる。複数トピックで共有するならグローバル変数を使う。 【他の選択肢】トピック変数は既定でそのトピック内だけで使う。環境変数は環境ごとの設定値、システム変数は利用者名や発話などの組み込み値で、会話中に取得した値の保持には使わない。

参考リンク

レッスンは当サイトがMicrosoft Learn の公開ページをもとに独自に作成したもので、試験の内容を保証するものではありません。製品の仕様は変わることがあるため、参考リンク先の最新情報を確認してください。

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