AIF-C01 · LESSON 5
AI ソリューションのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス14% · 2項目
AI システムを保護する方法と、AI システムのガバナンスとコンプライアンスを学びます。
5.1AI システムを保護する
5.1 AI システムを保護する方法を説明する。
概念
AI システムの保護は、IAM による最小権限、暗号化(KMS:保存時、TLS:転送時)、ネットワークの分離(VPC エンドポイント・PrivateLink で Bedrock にプライベートに接続)、データの保護(Macie で機密データの検出、学習データの来歴の管理)、ログ(CloudTrail・モデルの呼び出しのログ)で行います。生成 AI 特有の脅威として、プロンプトインジェクション・データの汚染(ポイズニング)・モデルの窃取があります。
仕組み・手順
- Bedrock やモデルへのアクセスを IAM で最小限にする
- VPC インターフェイスエンドポイントでインターネットを経由せずに Bedrock を呼ぶ
- 学習データとプロンプトのデータを KMS で暗号化する
- Macie で S3 の学習データに個人情報がないか確認する
- ガードレールとログでプロンプトの攻撃を検知・防止する
業務での例
社内のアプリから Bedrock を VPC エンドポイント経由で呼び出し、呼び出しのログを S3 に保存して、異常な利用がないか監査する。
紛らわしい点・試験の注意
- Bedrock では、プロンプトや出力がモデルの提供者に共有されたり、学習に使われたりしない
- 責任共有モデルは AI のサービスにも適用される(データとアクセスの管理は利用者)
- データの汚染は、学習データに悪意のあるデータを混ぜる攻撃
ミニクイズ
Q1. 生成 AI のアプリの責任共有モデルについて、利用者の責任として正しくないものはどれか。
- Bedrock の基盤のサーバーの OS にセキュリティの更新を適用すること
- アプリが扱うデータの分類と保護の方法を決めること
- ガードレールなど、アプリの入力と出力に対する安全対策を設定すること
- モデルを呼び出せる IAM の権限を管理すること
答えと解説を見る
正解:A Bedrock の基盤のサーバーの OS にセキュリティの更新を適用すること
Bedrock の基盤のインフラは AWS が管理する。利用者は権限・データ・アプリの設定に責任を持つ。
Q2. Amazon Macie で、学習に使う予定の S3 のバケットに顧客の氏名と電話番号を含むファイルが見つかった。次に行うべきこととして最も適切なものはどれか。
- 見つかったことを記録せずに、予定どおりそのままのデータで学習を始めることにする
- 該当するデータを取り除くかマスキングし、利用の目的と権限を確認してから学習に使う
- Macie の検出の結果が今後出ないように、Macie の設定を無効にしておくことにする
- バケットを誰でも読めるように公開して、多くの人に内容を確認してもらうことにする
答えと解説を見る
正解:B 該当するデータを取り除くかマスキングし、利用の目的と権限を確認してから学習に使う
機密データが見つかったら、学習の前に除去やマスキングを行い、利用の目的・同意・権限を確認する。
参考リンク
5.2AI システムのガバナンスとコンプライアンス
5.2 AI システムのガバナンスとコンプライアンス規制を認識する。
概念
AI のガバナンスには、ポリシーの策定、データのライフサイクルの管理(保持・削除・来歴)、監視と監査、規制(ISO/IEC 42001 などの標準、各国の規制)への対応が含まれます。AWS のツールは、AWS Artifact(コンプライアンスの報告書)、AWS Audit Manager(監査の証拠の収集)、AWS Config(構成の評価)、CloudTrail(操作の記録)、Trusted Advisor です。生成 AI のセキュリティスコーピングマトリックスは、利用の形(消費者向けアプリ〜自社モデル)で責任の範囲を整理します。
仕組み・手順
- AI の利用のポリシー(使ってよいデータ・用途・承認)を定める
- データの来歴・保持・削除のルールを決める
- Audit Manager で監査の証拠を自動で集める
- Config と CloudTrail で設定と操作を記録する
- 定期的にレビューし、規制の変化に合わせて更新する
業務での例
監査に備えて、Audit Manager で生成 AI の利用に関する管理策の証拠を自動で集め、Artifact から AWS 側の認証の報告書を入手する。
紛らわしい点・試験の注意
- Artifact は報告書の入手、Audit Manager は自社の監査の証拠の収集
- スコーピングマトリックスでは、自社でモデルを学習するほど責任の範囲が広い
- ガバナンスは導入時だけでなく運用中も継続する
ミニクイズ
Q1. 生成 AI のセキュリティのスコーピングマトリックスを使う目的として、最も適切なものはどれか。
- モデルの学習にかかる時間を短くするための、GPU の割り当ての計画として使う
- 生成 AI のモデルの料金を、利用の形に応じて自動で割り引いてもらうための、AWS への申込書として使う
- どの基盤モデルの回答が一番正確かを、点数で順位付けするためのベンチマークとして使う
- 利用の形(アプリを使うだけか、モデルを調整するか等)に応じて、必要なセキュリティの対策を整理する
答えと解説を見る
正解:D 利用の形(アプリを使うだけか、モデルを調整するか等)に応じて、必要なセキュリティの対策を整理する
スコーピングマトリックスは、生成 AI の利用の範囲を分類し、範囲ごとにガバナンス・法令・リスク管理・統制・回復性の考慮事項を整理する枠組み。
Q2. Amazon Bedrock のモデル呼び出しのログを有効にしたとき、ログの送り先として設定できるものはどれか。
- Amazon CloudWatch Logs や Amazon S3
- Amazon Polly の音声のファイル
- AWS Artifact のレポート
- Amazon Translate の用語集
答えと解説を見る
正解:A Amazon CloudWatch Logs や Amazon S3
モデル呼び出しのログは、CloudWatch Logs や S3 に送れる。アクセスを制御し、保持の期間も決めておく。
参考リンク
レッスンは当サイトがAWS 認定の公式ページと公式試験ガイドをもとに独自に作成したもので、試験の内容を保証するものではありません。製品の仕様は変わることがあるため、参考リンク先の最新情報を確認してください。
ご利用上の注意(非公式・独自問題・合格保証なし)
- 本サイトの問題は、公式に公開されているスキル概要・試験ガイドをもとに当サイトが独自に作成した練習問題であり、実際の試験問題ではありません。
- Amazon Web Services、AWS、および関連するマークは、米国その他の国における Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。本サイトは AWS(Amazon Web Services)と提携しておらず、AWS による承認・推奨を受けたものではありません。
- 本コンテンツは学習の補助であり、合格を保証するものではありません。試験の内容・形式・前提条件は予告なく変更されます。受験前に必ず公式ページで最新情報を確認してください。
- 本模擬試験の正答率は、公式試験の換算(スケール)スコア(合格 700)とは換算できず、合否を予測するものではありません。
- 未ログイン時の進捗はこのブラウザ内(localStorage)に保存します。Google でログインすると学習記録をアカウントに同期します。端末内の記録とサーバー上の記録は別に削除します。詳しくは保存・同期の説明とCookie・保存設定をご確認ください。