GAIL · LESSON 2
セクション2:Google Cloud の生成 AI サービス約35% · 5項目
Google Cloud の強み、すぐに使える生成 AI、顧客体験の向上、開発者向けのサービス、エージェントのツールを学びます。
2.1Google Cloud の強み
Google Cloud の強み(AI ファーストの取り組み、エンタープライズ対応、エコシステム、オープンなアプローチ、AI Hypercomputer・TPU・GPU、データの管理、ローコード・ノーコードによる AI の民主化)
概念
Google Cloud の生成 AI の強みは、AI ファーストの研究開発、エンタープライズ向けのセキュリティとデータの保護、パートナーのエコシステム、他社やオープンなモデルも選べるオープンなアプローチ、AI Hypercomputer(TPU・GPU を組み合わせた AI 向けの計算基盤)、BigQuery などのデータの管理、ローコード・ノーコードのツールによる AI の民主化です。
仕組み・手順
- 自社が重視する要件(セキュリティ・選択肢・データの統合)を整理する
- Google のモデルだけでなく、Model Garden のパートナーやオープンなモデルも比べる
- ローコードのツールで、技術者以外も AI を活用できるようにする
業務での例
他社のモデルも使いたい企業が、Model Garden で Gemini と他社のモデルを同じ基盤で比べ、データは BigQuery に集約したまま活用する。
紛らわしい点・試験の注意
- オープンなアプローチは「Google のモデルしか使えない」の逆
- TPU は Google が開発した AI 向けのプロセッサ
- エンタープライズ向けでは顧客のデータをモデルの学習に使わない方針が示されている
ミニクイズ
Q1. AI Hypercomputer の説明として最も適切なものはどれか。
- 生成した画像に電子透かしを入れるための API
- 社内の文書を検索するための、従業員向けのアプリケーション
- TPU・GPU・ストレージなどを統合した AI 向けの計算基盤
- Gemini の回答を人が手作業で確認するための専用のチーム
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正解:C TPU・GPU・ストレージなどを統合した AI 向けの計算基盤
AI 向けに最適化されたインフラで、学習と推論の性能と効率を高める。
Q2. Google Cloud の「オープンなアプローチ」の利点として最も適切なものはどれか。
- すべての顧客のデータを公開することで、透明性を高める
- オープンソースのモデルを使うと、セキュリティの管理が不要になる
- オープンやパートナーのモデルも選べ、特定の技術に依存しにくい
- Google のモデル以外は一切使えないため、選択に迷わない
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正解:C オープンやパートナーのモデルも選べ、特定の技術に依存しにくい
Model Garden、オープンモデルの Gemma、他のクラウドやオンプレミスとの連携など。
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2.2すぐに使える生成 AI
すぐに使える生成 AI(Gemini app と Gems、Gemini Enterprise、Gemini for Google Workspace)
概念
Gemini app は対話型の AI アシスタントで、Gems はよく使う指示や役割を保存したカスタムの Gemini です。Gemini Enterprise は、社内のデータや業務アプリとつながったエージェントを従業員が使えるエンタープライズ向けのプラットフォームです。Gemini for Google Workspace は、Gmail・ドキュメント・スプレッドシート・Meet などの中で文章の作成・要約・分析を支援します。
仕組み・手順
- 日常の文書作業の効率化には Gemini for Google Workspace
- 繰り返す依頼は Gems に保存して共有する
- 社内の複数のデータソースを横断する検索やエージェントには Gemini Enterprise
業務での例
営業チームが、提案書の構成を作る Gem を共有し、Google ドキュメントの中で Gemini に下書きを作らせる。
紛らわしい点・試験の注意
- Gems は個人やチームのカスタマイズで、独自のモデルの学習ではない
- Gemini Enterprise は社内データとの連携とエージェントが中心
- 開発せずに使えるのがこの層の特徴
ミニクイズ
Q1. Gems の活用例として最も適切なものはどれか。
- 社内のサーバーに Gemini を設置して、インターネットから切り離して使う
- Gemini のモデルの重みを書き換えて、自社専用のモデルを作る
- Gems を使って、社員の勤怠の記録を自動で削除する
- 自社の文体の指示を保存した「下書き係」を作り、繰り返し使う
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正解:D 自社の文体の指示を保存した「下書き係」を作り、繰り返し使う
Gems は指示(と参考資料)を保存した、目的ごとのカスタムの Gemini。
Q2. Gemini Enterprise の業務での価値として最も適切なものはどれか。
- 社員の個人のスマートフォンの写真を、自動で整理するだけの機能
- Gmail の迷惑メールのフィルタだけを強化する機能
- 社内データを横断して検索し、エージェントで業務を自動化できる
- データセンターの電力の使用量を計測するための機能
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正解:C 社内データを横断して検索し、エージェントで業務を自動化できる
Gemini Enterprise は、社員向けの検索・チャット・エージェントの統合基盤。
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2.3顧客体験の向上
顧客体験の向上(Agent Search・Google 検索、Customer Engagement Suite:Conversational Agents・Agent Assist・Conversational Insights・Contact Center as a Service)
概念
Agent Search(旧 Vertex AI Search)は、Google 検索の技術で、自社の Web サイトや文書を対象にした高品質な検索と生成の回答を作れます。Customer Engagement Suite は、Conversational Agents(チャット・音声のエージェント)、Agent Assist(オペレーターへのリアルタイムの支援)、Conversational Insights(会話の分析)、Contact Center as a Service(クラウドのコンタクトセンター)を含む、顧客対応の製品群です。
仕組み・手順
- 顧客の自己解決にはサイトの検索と Conversational Agents を使う
- オペレーターの対応の品質と速度には Agent Assist
- 会話の傾向の分析には Conversational Insights
業務での例
コールセンターで、よくある質問は Conversational Agents が答え、複雑な問い合わせはオペレーターに引き継いで Agent Assist が回答の候補を表示する。
紛らわしい点・試験の注意
- Agent Assist は顧客ではなくオペレーターを支援する
- Conversational Insights は会話の分析(事後の傾向の把握)
- Agent Search は検索と回答の生成の基盤で、社内向けにも社外向けにも使える
ミニクイズ
Q1. Gemini for Google Workspace の活用例として最も適切なものはどれか。
- Workspace の外にある基幹システムのデータベースの設計を、自動で変更する
- Meet の会議のメモを作り、ドキュメントで提案書を下書きする
- コンタクトセンターの電話回線を、クラウドに移行する
- TPU を使ってモデルを独自に学習する
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正解:B Meet の会議のメモを作り、ドキュメントで提案書を下書きする
Workspace の各アプリの中で、作成・要約・整理を支援する。
Q2. コールセンターで新人のオペレーターの回答品質がばらつき、教育にも時間がかかる。人による対応は残したい。Customer Engagement Suite の機能として最も適切なものはどれか。
- Conversational Agents(仮想エージェントが顧客と直接対話する)
- Contact Center as a Service(コンタクトセンターの基盤を提供する)
- Conversational Insights(過去の会話を分析し傾向を把握する)
- Agent Assist(通話中のオペレーターに回答の候補や情報を示す)
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正解:D Agent Assist(通話中のオペレーターに回答の候補や情報を示す)
Agent Assist は人のオペレーターを支援するもので、置き換えるものではない。 【他の選択肢】Conversational Agents は人を介さない自動応答で「人の対応を残す」に合わない。Conversational Insights は事後の分析、CCaaS は基盤の提供で、通話中の支援ではない。
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2.4開発者向けのサービス
開発者向け(Agent Platform:Model Garden・Agent Search・AutoML、RAG のサービス、カスタムエージェントの構築)
概念
Agent Platform(旧 Vertex AI)は、モデルの利用・調整・評価・デプロイ・エージェントの構築をまとめた開発者向けのプラットフォームです。Model Garden は Google・パートナー・オープンなモデルのカタログ、AutoML はコードをほとんど書かずに独自のデータでモデルを作る機能です。RAG のサービスで社内データに基づく回答を作り、カスタムのエージェントを構築・運用できます。
仕組み・手順
- 既存のモデルで足りるか Model Garden で比べる
- 独自のデータで予測のモデルを作るなら AutoML を検討する
- 社内データに基づく回答は RAG のサービスとエージェントで構築する
業務での例
保険会社が Agent Platform で、約款を RAG で参照して答えるエージェントを作り、評価の機能で回答の品質を確かめてからデプロイする。
紛らわしい点・試験の注意
- AutoML は少ないコードで独自のモデルを作る機能(基盤モデルの利用とは別)
- Model Garden は Google 以外のモデルも含む
- 開発者向けの層は、すぐ使える製品より自由度が高く手間もかかる
ミニクイズ
Q1. Model Garden を使う利点として最も適切なものはどれか。
- Google 以外のモデルは、すべて禁止されている
- すべてのモデルが無料で、利用の制限がまったくない
- モデルを選ばなくても、自動で最適な業務のアプリが完成する
- 多数のモデルを比べ、用途に合うものを選んですぐ試せる
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正解:D 多数のモデルを比べ、用途に合うものを選んですぐ試せる
Gemini、Gemma、Llama、Claude などを選べる。
Q2. AutoML が向いている状況として最も適切なものはどれか。
- 専門家は少ないが、自社のラベル付きデータで予測モデルを作りたい
- 最新のニュースについて、Web の情報をもとに文章で答えさせたい
- 動画の広告を、テキストの指示から生成したい
- 社員の会議のメモを、Workspace の中で自動で要約したい
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正解:A 専門家は少ないが、自社のラベル付きデータで予測モデルを作りたい
AutoML はラベル付きデータからカスタムのモデルを自動で作る。
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2.5エージェントのツール
エージェントのツール(拡張機能・関数・データストア・プラグイン、Cloud Storage・Cloud Run・各種 AI API)と Agent Studio・Google AI Studio の使い分け
概念
エージェントは、ツールを使って外部の情報やシステムにアクセスします。ツールには、拡張機能(外部の API を呼ぶ)、関数(アプリ側で実行する処理の呼び出し)、データストア(検索の対象のデータ)、プラグインなどがあり、Cloud Storage・Cloud Run・各種の AI の API と組み合わせます。Agent Studio は企業向けにエージェントを構築・管理する環境、Google AI Studio は Gemini の API を手軽に試してプロトタイプを作る環境です。
仕組み・手順
- エージェントが必要とする情報(データストア)と操作(関数・拡張機能)を整理する
- 素早い試作は Google AI Studio、企業での本番運用は Agent Platform の環境を使う
- ツールの権限を最小限にする
業務での例
開発者が Google AI Studio でプロンプトを試し、本番では Agent Platform のエージェントに社内の在庫 API を関数として追加する。
紛らわしい点・試験の注意
- 関数呼び出しでは、モデルは呼び出しを提案し、実行はアプリ側が行う
- データストアは情報の参照、拡張機能や関数は操作
- Google AI Studio は試作向けで、企業のガバナンスの機能は Agent Platform 側にある
ミニクイズ
Q1. 業務部門が、エージェントに請求書の読み取りと翻訳の機能を持たせたい。開発チームが、プロジェクトで使える Google の事前学習済み API を探して有効にする場所として最も適切なものはどれか。
- Google Cloud API Library
- Agent Studio
- Google AI Studio
- Model Garden
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正解:A Google Cloud API Library
エージェントのツールとして使える API を見つけて有効化する。 【他の選択肢】Model Garden は基盤モデルを探して使うカタログ、Agent Studio はエージェントを構築する環境、Google AI Studio は Gemini API を手早く試す環境で、いずれも API を有効にする場所ではない。
Q2. ローコード・ノーコードの AI ツールの価値として最も適切なものはどれか。
- 開発者が書いたコードは、すべて使えなくなる
- AI の品質の評価やセキュリティの管理が、すべて不要になる
- AI の利用料金が、必ず無料になる
- 業務部門の担当者も、ほぼコードなしで AI アプリを作れる
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正解:D 業務部門の担当者も、ほぼコードなしで AI アプリを作れる
AI の民主化。ガバナンスの仕組みは引き続き必要。
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