AB-100 · LESSON 2
AI を活用したビジネスソリューションの設計25–30% · 3項目
AI とエージェントの設計、AI ソリューションの拡張性の設計、事前構築のエージェントとアプリの構成のオーケストレーションを学びます。
2.1ビジネスソリューションの AI とエージェントを設計する
Design AI and agents for business solutions
概念
エージェントの設計では、役割(何を任せるか)、自律性のレベル(人の確認の有無)、ナレッジ、ツール、チャネル、マルチエージェントの構成を決めます。Microsoft 365 Copilot の宣言型エージェント、Copilot Studio のカスタムエージェント、Foundry のエージェントから適したものを選びます。
仕組み・手順
- 業務の手順を分解し、エージェントと人の分担を決める
- 自律性のレベル(提案のみ・承認後に実行・自律実行)を決める
- 必要なナレッジとツールを特定する
- 利用者の場所(Teams・Microsoft 365 Copilot・Web)からチャネルを決める
- 役割が大きい場合はマルチエージェントに分ける
業務での例
購買業務で、見積もりの比較はエージェントが自律で行い、発注は担当者の承認後に実行、取引先の評価は人が行う分担にする。
紛らわしい点・試験の注意
- 自律性が高いほど、監査・権限・取り消しの仕組みが重要
- 1 つのエージェントに役割を詰め込みすぎると精度と保守性が落ちる
- ローコードかプロコードかは要件と体制で決める
ミニクイズ
Q1. 「月末に未提出の経費精算を検知し、対象者へ督促を送る」処理をトリガーで自動開始させたい。該当するエージェントの型はどれか。
- タスクエージェント
- プロンプト応答型エージェント
- 自律エージェント
- コンピューター使用エージェント
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正解:C 自律エージェント
イベントやスケジュールをきっかけに自ら動くのは自律エージェント。権限・承認・監視の設計が重要。 【他の選択肢】タスクエージェントは利用者の依頼を受けて動く。プロンプト応答型は質問に答えるだけ。コンピューター使用は画面の操作の手段で、トリガーでの自動開始の型ではない。
Q2. 社員の質問に規程を根拠に答えるだけで、システム操作は行わない。該当するエージェントの型はどれか。
- プロンプト応答型エージェント
- タスクエージェント
- 自律エージェント
- コンピューター使用エージェント
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正解:A プロンプト応答型エージェント
質問への応答に特化した型。操作を伴わないため権限設計は比較的軽い。 【他の選択肢】タスクエージェントはシステムの操作を伴う。自律エージェントはトリガーで動く。コンピューター使用は画面を操作する。
参考リンク
2.2AI ソリューションの拡張性を設計する
Design extensibility of AI solutions
概念
拡張性は、AI ソリューションを社内のデータやシステムにつなぎ、機能を広げられるようにする設計です。Microsoft 365 Copilot は Graph コネクタ(データの取り込み)と API プラグイン(操作)で、Copilot Studio はコネクタ・MCP・OpenAPI で拡張します。
仕組み・手順
- Copilot に足りないデータと操作を特定する
- データは Graph コネクタやナレッジ、操作は API・コネクタ・MCP で提供する
- 再利用できる API(API Management など)として公開し、複数のエージェントで共有する
- 認証と権限(利用者の資格情報で実行するか)を設計する
- 共通の部品を標準化し、将来のエージェントで再利用する
業務での例
案件管理システムを MCP サーバーとして公開し、営業の Copilot Studio のエージェントと開発部門の Foundry のエージェントの両方から使う。
紛らわしい点・試験の注意
- Graph コネクタはデータを検索可能にする、API プラグインは操作を実行する
- 同じ機能を各エージェントで個別に作ると保守の負担が増える
- 外部 API のレート制限と障害に備える
ミニクイズ
Q1. API のない取引先ポータルへ、受発注情報を入力する作業を自動化したい。設計の選択肢として適切なものはどれか。
- 取引先のデータベースに直接接続し、受発注の情報を書き込むフローを作る
- Copilot Studio のコンピューター使用(Computer Use)で画面を操作し、確認ステップを設ける
- Copilot Studio のエージェントに画面の手順を説明させ、担当者が手で入力する
- Power Automate のクラウドフローで HTTP コネクタを使い、ポータルに受発注のデータを直接送る
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正解:B Copilot Studio のコンピューター使用(Computer Use)で画面を操作し、確認ステップを設ける
API がない場合はコンピューター使用が選択肢。誤操作対策として確認ステップを設ける。 【他の選択肢】API がないので HTTP での送信はできない。取引先のデータベースへの直接接続は許可されない。手順の説明だけでは自動化にならない。
Q2. 社内の複数システムのツールを標準的な方法でエージェントに提供し、他のエージェントでも再利用したい。設計として適切なものはどれか。
- Model Context Protocol(MCP)でツールを提供し、Copilot Studio から接続する
- システムごとに Power Automate のフローを作り、エージェントごとに個別に呼び出す
- システムごとにカスタムコネクタを作り、各エージェントで個別に設定する
- 各システムの API の仕様をエージェントの指示文に書き、直接呼び出させる
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正解:A Model Context Protocol(MCP)でツールを提供し、Copilot Studio から接続する
MCP でツールを標準化すれば複数のエージェントで再利用できる。 【他の選択肢】カスタムコネクタやフローの個別の設定は標準的な共有の方法ではない。指示文に仕様を書いても安全で再利用できる提供にならない。
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2.3事前構築のエージェントとアプリの構成をオーケストレーションする
Orchestrate configuration for prebuilt agents and apps
概念
Dynamics 365 や Microsoft 365 には、営業・カスタマーサービス・財務・サプライチェーンなどの事前構築の Copilot 機能やエージェントがあります。それらを有効化・構成し、データの接続・権限・業務ルールを整え、必要に応じて Copilot Studio で拡張します。
仕組み・手順
- 使える事前構築のエージェントと前提条件(ライセンス・データ)を確認する
- 管理センターで機能を有効にし、対象のロールを決める
- Dataverse・Dynamics 365 のデータの品質と権限を整える
- 指示・ルール・ナレッジを業務に合わせて構成する
- 足りない部分を Copilot Studio で拡張し、効果を測る
業務での例
Dynamics 365 Customer Service のケース要約とメール下書きを有効にし、ナレッジ記事を整備して、対応時間の変化を測る。
紛らわしい点・試験の注意
- 事前構築で足りる業務に独自開発するのは非効率
- 有効化にはライセンスやリージョンの条件がある
- データの品質が低いと事前構築のエージェントの効果も出ない
ミニクイズ
Q1. Dynamics 365 Sales の Copilot に、自社固有の商品カテゴリ名や業界用語を正しく扱わせたい。設計として適切なものはどれか。
- Dynamics 365 Sales の商品カタログの名前を、一般的な名称に置き換えておく
- 営業担当に、Copilot には一般的な用語で質問するよう周知しておく
- Copilot で使うビジネス用語(business terms)とカスタマイズを設計する
- Copilot の指示を使わず、用語集の文書をメールで営業担当に配布する
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正解:C Copilot で使うビジネス用語(business terms)とカスタマイズを設計する
ビジネス用語の定義とカスタマイズで、自社固有の文脈を反映させる。 【他の選択肢】名称の置き換えは業務の用語を失わせる。一般的な用語で質問させても Copilot は自社の用語を理解しない。文書の配布は Copilot に反映されない。
Q2. Dynamics 365 Customer Service の Copilot に、自社の製品マニュアルや FAQ を根拠に回答させたい。最も適切な設計はどれか。
- 製品マニュアルの PDF を担当者に配布し、Copilot の回答と照合してもらう
- ナレッジ記事や社内の情報源をナレッジソースとして設定する
- Copilot を無効にし、担当者がマニュアルを検索して手作業で回答する
- 担当者が問い合わせのたびに、マニュアルの該当箇所を Copilot に貼り付ける
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正解:B ナレッジ記事や社内の情報源をナレッジソースとして設定する
Customer Service の Copilot は、ナレッジ記事などの情報源を根拠に回答の案を示せる。情報源の品質と更新を管理する。 【他の選択肢】毎回の貼り付けは手間がかかり漏れが出る。配布と照合では Copilot の根拠にならない。無効化は Copilot を活用しない。
参考リンク
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