AIF-C01 · LESSON 2

GenAI の基礎24% · 3項目

生成 AI の基本の概念、ビジネスでの可能性と制限、生成 AI のための AWS のインフラストラクチャとテクノロジーを学びます。

2.1生成 AI の基本概念

2.1 生成 AI (GenAI) の基本概念を説明する。

概念

生成 AI は、新しいテキスト・画像・音声・コードなどを作る AI です。基盤モデル(FM)は大量のデータで事前学習された大規模なモデルで、LLM(大規模言語モデル)はその代表です。テキストはトークンに分割され、埋め込み(ベクトル)で意味を数値として表します。Transformer のアーキテクチャ、拡散モデル(画像の生成)、マルチモーダルのモデルなどがあります。

仕組み・手順

  1. トークン・埋め込み・コンテキストウィンドウの意味を理解する
  2. モデルの種類(テキスト・画像・マルチモーダル・埋め込み)を区別する
  3. 基盤モデルのライフサイクル(データの選択 → 事前学習 → 適応 → 評価 → デプロイ → フィードバック)を理解する
  4. 用途に合うモデルを選ぶ

業務での例

社内の文書の検索では、埋め込みモデルで文書をベクトルにして意味の近いものを探し、LLM でそれを要約して答える。

紛らわしい点・試験の注意

ミニクイズ

Q1. Transformer(LLM の土台になっている仕組み)の特徴として、最も適切なものはどれか。

  1. 画像だけを扱うための仕組みで、文章を処理することはできない
  2. 1 文字ずつ前の文字だけを見て、次の文字を辞書から順番に選んでいく
  3. アテンションの仕組みで、文の中の離れた単語どうしの関係も考慮して処理できる
  4. 人が文法のルールをすべて書き込み、そのルールのとおりに文章を作り出す
答えと解説を見る

正解:C アテンションの仕組みで、文の中の離れた単語どうしの関係も考慮して処理できる

Transformer はセルフアテンションにより、入力全体の中で各単語がどの単語と関係が深いかを捉える。並列に処理しやすく、大規模な学習に向く。

Q2. 基盤モデル(FM)の説明として、最も適切なものはどれか。

  1. 大量のデータで事前学習され、要約・質問への回答・分類など、さまざまな用途に使える汎用的なモデル
  2. AI の学習に使うデータを保存しておくための、基盤となるデータベースのサービスのこと
  3. 特定の会社の 1 つの業務のためだけに、少ないデータで一から作られた、ほかの用途には使えない専用のモデルのこと
  4. 人が書いた業務のルールを集めて、そのとおりに判断するだけのルールエンジンのこと
答えと解説を見る

正解:A 大量のデータで事前学習され、要約・質問への回答・分類など、さまざまな用途に使える汎用的なモデル

FM は大規模なデータで事前学習された汎用的なモデルで、プロンプトの工夫・RAG・ファインチューニングで多くの用途に使える。LLM は FM の一種。

参考リンク

2.2生成 AI の可能性と制限

2.2 ビジネス上の問題の解決に GenAI を使用する場合の可能性と制限を理解する。

概念

生成 AI の利点は、適応性(多様なタスク)、応答の速さ、自然な対話、作業の自動化です。制限には、ハルシネーション(もっともらしい誤り)、非決定性(毎回違う出力)、解釈の難しさ、知識の時点の制約、偏り、コストがあります。ビジネスの価値は、効率・転換率・顧客満足などの指標で測ります。

仕組み・手順

  1. 生成 AI の得意な作業(要約・下書き・分類・対話)かを確認する
  2. 誤りが許されない処理には、人の確認やグラウンディング(RAG)を組み合わせる
  3. 精度・コスト・速度・規制の要件から、モデルを選ぶ
  4. ビジネスの指標(ROI・処理時間)で効果を測る

業務での例

営業のメールの下書きは生成 AI に任せて担当者が確認するが、契約の金額の計算は従来のシステムで行う。

紛らわしい点・試験の注意

ミニクイズ

Q1. 問い合わせ対応に生成 AI のアシスタントを導入した。ビジネスの効果を測る指標として、最も適切なものはどれか。

  1. モデルのパラメータの数と、モデルのファイルの大きさの変化
  2. アシスタントの回答の文字数の平均値と、回答の中で使われた漢字の割合の月ごとの変化
  3. 人に引き継がずに解決できた問い合わせの割合と、1 件あたりの平均対応時間
  4. 導入の説明会に参加した社員の人数と、配布した資料の枚数
答えと解説を見る

正解:C 人に引き継がずに解決できた問い合わせの割合と、1 件あたりの平均対応時間

効果は、解決率・対応時間・顧客満足・コストなどの業務の指標で測る。技術的な数値だけでは効果を判断できない。

Q2. 生成 AI の利点として、最も適切なものはどれか。

  1. 一度導入すれば、人の確認や運用の費用が今後一切かからなくなる
  2. どんな質問にも、常に事実として正しい答えを同じ表現で返してくれる
  3. 1 つのモデルを、指示を変えるだけで翻訳・要約・下書きなど多くの作業に使える
  4. 学習に使ったデータに含まれていなくても、最新の社内の情報を常に自動で知っている
答えと解説を見る

正解:C 1 つのモデルを、指示を変えるだけで翻訳・要約・下書きなど多くの作業に使える

生成 AI は適応性が高く、プロンプトで多様な作業に対応できる。一方で正確さや最新の情報には限界がある。

参考リンク

2.3生成 AI のための AWS のインフラストラクチャとテクノロジー

2.3 生成 AI アプリケーションを構築するための AWS インフラストラクチャとテクノロジーについて説明する。

概念

Amazon Bedrock は、複数の企業の基盤モデルを API で使えるフルマネージドのサービスです(ナレッジベース・エージェント・ガードレール・評価・カスタマイズを含む)。Amazon Q Business は社内データに基づく AI アシスタント、Amazon Q Developer は開発の支援、SageMaker AI JumpStart は事前学習済みのモデルのデプロイ、PartyRock は Bedrock の試用の場です。料金はトークン単位のオンデマンド、バッチ、プロビジョンドスループットなどがあります。

仕組み・手順

  1. すぐ使える業務アシスタントが欲しいなら Amazon Q Business
  2. 独自のアプリに生成 AI を組み込むなら Amazon Bedrock
  3. モデルを自分でホスト・調整するなら SageMaker AI JumpStart
  4. 料金のモデル(オンデマンド・バッチ・プロビジョンド)を利用量で選ぶ

業務での例

社内の規程や手順書に基づく Q&A を、開発せずに提供するため Amazon Q Business を導入し、自社のアプリの要約の機能は Bedrock の API で作る。

紛らわしい点・試験の注意

ミニクイズ

Q1. 社内のチャットで、毎回のプロンプトに 50 ページの規程集をすべて入れて質問している。費用と応答時間がかかりすぎる。最も適切な改善策はどれか。

  1. 規程集をさらに 100 ページに増やして、どんな質問にも答えられるようにしておく
  2. RAG で質問に関係する部分だけを検索してプロンプトに加え、入力のトークン数を減らす
  3. 質問のたびに、規程集を 3 回繰り返してプロンプトに入れ、内容を強調しておく
  4. 出力の最大トークン数を最大にして、回答をできるだけ長く詳しく書かせるようにする
答えと解説を見る

正解:B RAG で質問に関係する部分だけを検索してプロンプトに加え、入力のトークン数を減らす

料金と応答時間は入力・出力のトークン数に比例して増える。RAG で関連する部分だけを渡すと、費用を下げつつ根拠のある回答にできる。

Q2. Amazon Bedrock に入力したプロンプトと、モデルの出力の扱いとして、最も適切なものはどれか。

  1. すべてのプロバイダーに共有され、次のバージョンのモデルの学習に使われる
  2. 一般に公開され、ほかの AWS の利用者も検索して内容を見ることができる
  3. 入力したプロンプトは、AWS の担当者が品質の確認のために毎回読んでいる
  4. 基盤モデルの改善には使われず、モデルのプロバイダーとも共有されない
答えと解説を見る

正解:D 基盤モデルの改善には使われず、モデルのプロバイダーとも共有されない

Bedrock では、利用者のコンテンツは基盤モデルの改善に使われず、モデルのプロバイダーとも共有されない。

参考リンク

レッスンは当サイトがAWS 認定の公式ページと公式試験ガイドをもとに独自に作成したもので、試験の内容を保証するものではありません。製品の仕様は変わることがあるため、参考リンク先の最新情報を確認してください。

ご利用上の注意(非公式・独自問題・合格保証なし)